アルトコイン

仮想通貨のLSK(リスク)とは?主な特徴やビットコインとの違いなど。

LSK/Lisk(リスク)とは?

LSK/Lisk(リスク)は、2016年にリリースされた分散型プッラットフォーム/仮想通貨です。

あまり知られていませんが、LiskはCryptiという分散型プラットフォームから、ハードフォークしたものです。

開発者は、Max Kordek氏とOliver Beddows氏で、開発拠点はドイツのベルリンにあります。(財団はスイスにある。)

主な特徴は、分散型アプリケーションの開発が可能なプラットフォームを持つことです。

これはイーサリアムと同じくDappsに該当します。

プラットフォームのことをLisk(リスク)と呼び、そこで使用される通貨のをことをLSKと呼びます。

Liskはイーサリアムの仕組みとそっくりなので、Dappsや、分散型アプリケーションについてまだ知らない方は以下の記事を先に読むとリスクを早く理解することが出来ます。

イーサリアムとは?特徴を簡単に解説!ビットコインとの違いや将来性についても。

主な特徴

リスクの主な特徴は以下の5つです。

・サイドチェーン機能

・スマートコントラクト

・DPoS(デリゲーテッドプルーフオブステイク)

・ステーキングが出来る(配当がもらえる!?)

・発行枚数に上限がない

サイドチェーン機能

仮想通貨は1本の鎖のようなブロックチェーンという仕組みを使って運用されていますが、リスクはサイドチェーンという、メインのチェーンとは別に複数のチェーンを作り出すことができます。

これはハードフォークとは違うもので、イメージはこのような感じです。

●サイドチェーンの場合

▲ハードフォークの場合

 

サイドチェーンを採用することで、以下の3つのメリットを得ることが出来ます。

・セキュリティ向上

万が一、ハッキングされた場合、サイドチェーンを切り離せば、メインが影響を受けることがない。

・機能拡張性

単純にチェーンを増やすことになるので、機能拡張することが可能になる。

・処理速度の向上

私はまだLiskについてのリサーチが浅いため、具体的な仕組みはわからないが、処理速度もサイドチェーンを利用することで向上するらしい。

スマートコントラクト

Liskはスマートコントラクトを採用しています。スマートコントラクトとは、簡単に言ってしまえば、

 

管理者なしで契約などを結ぶことができるアプリケーション

 

です。

従来の契約システムは、WEBサーバー(管理者)がいなければ、取引を公正に完結することが出来ませんでした。

一方、スマートコントラクタはブロックチェーンの技術を使用し、管理者なしで契約を結ぶことを可能にしました。

具体的な仕組みは、事前に契約内容をプログラムしておくことで、管理者なしで契約を完了することができるというわけです。

Liskのアプリ開発について

スマートコントラクト(分散型アプリケーション)はLiskが提供するプラットフォーム上で誰でも簡単にアプリを開発することが可能です。

Liskがすでに開発用のフレームワークを用意してくれているので、ブロックチェーン技術を利用したアプリを開発するのは容易です。

さらに、開発言語にメジャー言語のJavascriptとTypeScriptを採用しているため、より簡単にアプリケーションを開発することができるメリットがあります。

これは投資的視点から見てもメリットのある情報です。

世界的にメジャーな開発言語を使用いていることは、アプリがたくさん作られる可能性を秘めているということです。

アプリが増えることによって、Liskプラットフォームの利用者が増加し、LSKの需要が増え、価値も上がっていくことが予想されます。

DPoS(デリゲーテッドプルーフオブステイク)

Liskもビットコインと同様にマイニング(取引の承認作業)を行います。

ビットコインは、プルーフオブワークと言う手法をとっており、1番乗りで計算したノードに報酬を与える仕組みですが、

LiskはDpos(デリゲーテッドプルーフオブステイク)という手法をとっています。

この手法は、承認者を投票で決める公正な仕組みです。

どのように投票するのかというと、Liskの保有者がマイニングをしてくれるPCを選ぶことができるんです。

したがって、投票者は信用できるマイナーしか選別しないので、不正が起きにくいメリットがあります。

ただし、投票はLiskをたくさん所有している人に有利働くので、一概に公正であるとも言い難いのがLiskの微妙なところ。

また、ビットコインのように競争によるマイニングではないため、電気代の節約にもなり、地球に優しいです。

ステーキングが出来る

Liskは「ステーキング」が出来ます。

ステーキングというのは、株式で言う配当金のようなものです。

つまり、Liskをただ持っているだけで、数パーセントのLSKがタダでもらえるというわけです。

Liskのステーキングの仕組みは、以下の通り。

 

①まずマイナーがLiskの承認作業を行います。

②承認が成功すれば、マイナーにLiskが与えられます。

※しかし、すべてのLSKがマイナーに与えられるわけではありません。

Liskは投票でマイナーを決めましたよね?

④よって、投票者にも分配してLSKが与えられます。

 

これがステーキングです!

自らが投票者となり、マイナーが得た報酬を分配してもらうのです。

ただし、ステーキングをするには、かなりITの知識が必要になります。

ですが、安心してください。

国内の取引所が親切にも代理でステーキングサービスを行っているので、LSKを預けておくだけで、LSKがもらえます。

発行枚数に上限がない

LSKは通貨の発行枚数に制限がありません。

これはイーサリアムと同じで、ビットコインとは異なります。

ビットコインは発行枚数の制限が決まっているので、希少性が高く、1枚あたりの価値は高いですが、イーサリアムやLSKは無限に発行できてしまうため、ビットコインよりも1枚の価値の希少性は劣ります。

ちなみに2020年9月時点で、約1億2600万枚発行されています。