目次
イーサリアムとは?
イーサリアム(ETH)とは、今やビットコイン次ぐ時価総額を次ぐ暗号資産です。
イーサリアムの歴史は、当時19歳のロシアの天才大学生ヴィタリック・ブテリン氏によって考案されましたことにより始まりました。
イーサリアム(ETH)の特徴は、スマートコントラクタというプラットフォームです。(スマートコントラクタについては次の章で解説。)
このスマートコントラクタで使用される通貨のことを「ETH(イーサ)」と呼びます。
つまり、「イーサリアム」は通貨の名前ではなく、プラットフォームの名前であり、そこで使用される通貨のことを「ETH(イーサ)」と呼びます。
例えるなら、昔流行ったモバゲーの中で使用される通貨のことをモバGというようなかんじです。
モバゲーがイーサリアム
モバGがイーサということになります。
ここを理解しておけば、ニワカだと思われませんよ。笑
スマートコントラクトとは?
イーサリアムの特徴は先にも述べたように、スマートコントラクトです。
スマートコントラクトとは、第3者の介入がなく取引することができるシステムのことです。
要するに仲介業者が不要のシステムってことです。
そもそも、なぜ取引に仲介が必要なのか。
それは買い手と売り手のどちらかがバックれたりしないためです。
例えば、仲介なしで不動産の売買をしたとします。
その場合、以下の2つの行為が行われる必要があります。
①売り手が買い手に不動産を渡す。
②買い手がお金を支払う。
しかし、もし買い手がお金を払わずに逃げたらどうなりますか?
売り手は不動産を失ってしまうことになりますよね。
そんな面倒なことを防ぐために仲介人を立てて、あれやこれやと上手いことまとめてもらう必要があるんですよね。
さて、スマートコントラクトの話に戻りますが、
スマートコントラクトはブロックチェーン上にプログラムを書くことが出来ます。
例えば、「売り手さんが2021年4月1日に不動産を2000万で買い手さんに売る。」
というプログラムを書くと、
「4月1日に売り手さんの不動産の権利は買い手さんへ。そして、買い手さんは残高から2000万円落ちる。」
という行為がスマートコントラクト上で完結します。
これなら、どちらかがバックレるようなことはありませんよね。
さらに、ブロックチェーンに書き込まれたデータは改ざんすることが出来ません。
つまり、不正ができません。信用が生まれてますね。
よって、仲介業者の必要がなくなるわけです。
DAppsとは?
イーサリアムを学ぶ上で、DApps(ダップス)という単語をめっちゃ聞くと思います。
DAppsっていうのは、結局はスマートコントラクトのことです。
厳密に言えば、スマートコントラクト上のアプリケーションのことを示します。
要はスマホのアプリみたいなものです。
例えば、メルカリのアプリがイーサリアムのスマートコントラクトにあったとします。
それは普通に今のメルカリのように使えますが、内部システムが異なります。
今のメルカリは、株式会社merucariが管理者として売り手と買い手の間に仲介として存在していますよね。
もし、株式会社merucariが管理していなかったら、売り手が商品を送ってこない、買い手がお金を払わない。というような事態がたくさん発生するでしょう。
そこでスマートコントラクト上に、メルカリのようなアプリを作れば、ブロックチェーン技術により、管理者(仲介者)なしで売買することが可能になります。
DAppsは英語で「Decentralized application」という意味です。
日本語で訳すと、「中央管理者なしに提供されるアプリケーション」という意味になります。
イーサリアムとビットコインの違い
イーサリアムとビットコインの違いについて解説します。
以下の観点で比較していきます。
・送金スピード
・発行枚数
・スマートコントラクタ
送金スピード
まず送金スピードですが、圧倒的にイーサリアムの方が早いです。
送金の際に、マイニングいう作業を行い、取引の信憑性を確認するんですが、
ビットコインのマイニング間隔が10分に1回に対して、
イーサリアムは15秒に1回です。
圧倒的なスピード感!!
つまり、15秒で取引が完了するということです。
もしビットコインがお店の支払いで使えるようになっても、決済の際に10分は待たなければいけないということです。
これじゃあ店側も購入者もやってられないですよね。
でもイーサの場合、15秒で支払いが終わるので、クレジットカードとなんら変わりがありません。
かなり実戦向きの通貨です。
発行枚数
次に発行枚数です。
ビットコインは発行枚数の上限は2100万枚までと決まっています。
一方、イーサリアムは発行枚数が無限です。
したがって、通貨の価値はイーサリアムより、ビットコインの方が上限が決まっている分、希少性が高く、価格が上がりやすいことになります。
だからと言って、イーサリアムの価値が全く上がらないわけではありません。
現時点でイーサリアムはビットコインの次に価格が高い仮想通貨です。
スマートコントラクタ
何と言ってもイーサリアムはスマートコントラクタです。
ビットコインは取引の記録を台帳に記載することしかできませんが、イーサリアムはスマートコントラクタというプラットフォームを持ち、その上にアプリケーションを作ることが出来ます。
ビットコインと比較して、複雑かつ規模が大きく拡張性の高いものとなっています。
イーサリアムのバージョン
イーサリアムにはバージョンというものがあります。
スマホゲームとかでも大型アップデートがされて、機能が大幅アップしますよね。そんなかんじです。
バージョンは以下の4段階あって、現在は3段階目のメトロポリスです。
①フロンティア(Frontier)
②ホームステッド(Homestead)
③メトロポリス(Metropolis)※現在のバージョン
④セレニティ(Serenity)
図でまとめてみました。
リリース日 | バージョン名 | 内容 |
2015年7月30日 | フロンティア(Frontier) | イーサリアムのベータ版。基本機能しか使えない。 |
2016年3月14日 | ホームステッド(Homestead) | フロンティアの安定版。このバージョンからアプリケーションを作れるようになった。 |
2019年3月1日 | メトロポリス(Metropolis) | スマートコントラクトの簡易化、セキュリティ強化、プライバシー保護。
一般の方もイーサリアムに参加しやすくなった。 |
未定 | セレニティ(Serenity) | マイニング方法の変更。
PoWからPoSへ。 |
イーサリアムのバージョンは現在3段階目。
ほぼ完成に近い付いている状態です。セレニティまで完成すれば、イーサリアムの価格は確実に上がるでしょう。
セレニティがリリースされるまでに仕込んでおくと良いかもしれませんね。
〜参考資料〜
■サイト
・https://coincheck.com/ja/article/10#i2-3
・https://bitflyer.com/ja-jp/ethereum
■文献
・1時間でわかるイーサリアム入門 ~ビットコインに次ぐ仮想通貨をゼロから学ぶ~